メディラボ
投稿者: dr_naoko 投稿日時: 2007-09-01 12:40:09 (
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骨粗鬆症や動脈硬化症も予防しましょう!
● 骨粗鬆症や動脈硬化症も予防しましょう!
● 医学的には、「卵巣の機能が衰え始め、最終的にその機能が停止する時期」とされています。そのため、「閉経する時期」とか「妊娠可能な期間を終える時期」ともいえます。 |
● 医学上の話ですから、何とも味気なく、気持ちが暗くなるような表現ですが、人に限らずどんな生物も持っているはずの一時期ですし、思春期や成熟期などと同じように、誰もが通り過ぎる一時期でもあります。 |
● 更年期というとほとんどの方が、更年期症状を伴った何年間かの人生の過渡期...といったイメージしか持っていません。
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● ところが、老齢期の骨粗鬆症や動脈硬化症、さらには一部の痴呆症は、この更年期にこそ、十分に注意して予防しておかないと、取り返しのつかないほど悪化してしまいます。 |
● これらの病気は、高齢女性の「寝たきり」や「死亡原因」のトップを占め、非常にに多くの女性達を悩まし続けています。 |
● ですから、この時期には、更年期症状を抑えるだけでなく、更年期におこるさまざまな生理的変化を十分に理解して、具体的な対処法をぜひ考えておかなくてはなりません。 |
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● "いろんな意味"で女性を支えてきたホルモンがなくなってしまうのです!
● "更年期"におこる生理的変化について、お話する前に、まず、月経が順調なころの規則正しい変化について考えてみましょう。 |
● 更年期では、この女性ホルモンの規則正しい分泌が、閉経とともになくなってしまいます。 |
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● それでは、女性ホルモンは、身体に対してどんな働きを持っているのでしょう。 |
● 女性ホルモン、とりわけエストロゲンが、如何に多くの作用を女性に対して発揮しているのかがお分かりになると思います。 |
● 更年期には、女性としての機能を保ってきたエストロゲンが、どんどんなくなっていくわけですから、大変に多くの影響が出てしまうのは当然のことなのです。 |
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● "更年期症状"は、女性ホルモンがなくなるためにおこる自律神経失調症!
● いわゆる更年期症状は、自律神経失調症と、かなりの部分がオーバーラップしています。自律神経は身体の安定を保つために、脈拍や、血圧、さらには発汗などによる体温調節や腸の動きに至るまで、ありとあらゆる機能を調整しています。しかもこの神経は自分の意識とは関係なく、まさしく"自律"して働き続けています。 |
● この自律神経をコントロールしているセンターは、脳の下にある視床下部(ししょうかぶ)と呼ばれる器官にあります。 |
● ところで、先ほど説明した卵巣の規則的な変化は、どこがコントロールしているのでしょうか。実は、このホルモンのセンターも同じ視床下部にあります。 |
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● さらには、喜怒哀楽など感情を調整しているセンターもこの視床下部にあります。 |
● この三つのセンターは、密接に影響しあいながら働き続けています。更年期に卵巣機能が落ちてホルモンのセンターが乱れると、自律神経はもちろんのこと、感情までもがアンバランスになってしまうのは当たり前のことかも知れません。 |
● つまり、"更年期症状"は「エストロゲンが減ってしまうためにおこる自律神経失調症」といえます。 |
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● "更年期"に惑わされている暇はありませんね!
● 平均寿命が伸びた現代も、その前の時代も、閉経年齢にはほとんど差がありません。つまり、平均寿命が伸びるということは、閉経以降の人生が伸びる...ということになります。 |
● しかし、今だに多くの方が、更年期を「女性を終了する時期」と感じ、つぎの「老齢期への移行期」ぐらいにしか考えていません。 |
● 定年制度や老人対策など我々を取り囲む社会も、急速に寿命が伸びてきた現実に対応することができていません。間近に迫る定年、寝たきりが当然であるかのように考えられている老年期...、どうしても、更年期を否定的に考えてしまいがちです。 |
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● 子孫を増やすことだけがテーマである他の動物と人間が同じはずはありません。その証拠に、その英知の結果として、人間だけが更年期以降の長い人生を獲得してきました。 |
● 動物としての生殖期の終了は、人間、あるいは女性としての終焉であるはずがありません。つまり人間にとって、更年期は、人生のひとつの折り返し地点と言えないでしょうか。 |
● 更年期の女性には、それまでの人生の経験や知識が蓄積されているはずです。これらをもとに、より充実したいわば「第二の人生」を迎えるための出発点が更年期だと思います。それまで、子育てや仕事など、いろいろな事情で実践できなかったことを、試みる絶好のチャンスともいえます。 |
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でも、本当にそれでよいのでしょうか...
● 少子高齢化の時代に突入する現代で、これからの日本を支えなければならない方々が、更年期からおこるさまざまな問題に惑わされている暇はないはずです。 |
● そう考えると、更年期症状を軽くすることだけが更年期対策と思うのは、少し間違っているかもしれません。老齢期を快適に過ごすための対策も考えてみましょう。 |
● 本サイトを御覧になって、更年期以降の人生を充実させるための方法を、自らの知識と意志で、ぜひ獲得して下さい。 |
● 高齢化社会では、これまで以上に高齢者の自立が要求されるはずです!
● 閉経後の女性の人口は、今後どのように変化するでしょうか。 |
● 御存じのように、日本女性の平均寿命は83歳を超え、80年代後半から世界一を保ち続けています。その一方で、閉経年齢は、前にもお話したように、50歳前後で変わっていません。 |
● その結果、約10年前に2,000万人だった閉経後の女性の人口は、今後10年で1.5倍の3,000万人に達するといわれています。 |
● そして、日本の総人口が、2008年以降減少するといわれるなかで、65歳以上の老齢者の割合いは2050年には30%をこえると推定されています。 |
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● このような状況下で、これからの高齢者が、国や自治体などの援助をこれまでどおりに受け続けることはかなり難しく、経済的な面も含めて、可能な限り自立することが要求される時代が必ず到来すると思われます。 |
● 世の中はどんどん変化しています。将来の社会状況の中での高齢者として、今後の自分を考えなくてはなりません。 |
● そうです。更年期障害なんかに惑わされている暇は本当にないはずです。 |
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更年期ホームペーージ |
更年期に関する様々な情報を取り扱っています。
更年期はいつかは皆が経験するもの。そんな更年期について、いろいろ知っていれば、苦労知らずに乗り切ることができるはずです。 |
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